日本では一般的に「社交ダンス」と呼ばれる私たちのダンスですが、実はこれはちょっと誤りから生まれた言葉なんです。知っていましたか?
社交ダンスという言葉は、「sociality dancing (ソシャリティダンシング)」という言葉が訳されたときに作られたようです。
「sociality dancing 」を訳すと、たしかに社交ダンスなんですが、これは本来はサルサやアルゼンチンタンゴなどのペアダンスや、フォークダンスなども含まれるかなり広義なペアダンスをさす言葉なんだそうです。
我々が社交ダンスと呼んでいるものの正式名称は、ボールルームダンス(BallroomDance=舞踏室の踊り)と呼ばれます。
ようするに、英語と日本語の対応関係は
「sociality dancing」=親睦(主に男女間など)を深める事を目的として踊るダンス
「Ballroom Dance」=社交ダンス
ということですね。
わかりずらいですね。
またボールルームダンスは、それを競技会スタイルで踊る場合には、「ダンススポーツ」とよばれたり「競技ダンス」と呼ばれたりします。
よく社交ダンスと競技ダンスの違いを論じられている場合がありますが、私は特に大きな違いはないと思っています。
ステップなどが大きく違うわけではなく、どちらも同じものを使いますから、やたらと区別しようとするのもおかしなものです。
要は目的が違うのですから、それに合わせた踊り方をすればよいだけですね。
わかりやすく言えば、習字と同じです。
普段使う文字は、楷書ですね。でもそれを発展させた行書や叢書を達人は使います。
でも達人は楷書も上手ですよね?
書体も目的に合わせて使いますよね?
ダンスも同じです。技術をどのように、どんな様式で使うのかが、そこが大事だと思います。